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インド・ヨーガの智慧と題して、インドとヨーガにまつわる様々な知識をここで紹介していきます。

第1回目はヨーガの起源について、
インドの歴史とともに学んでいきます。

*ヨーガの起源 にとぶ↓

*なぜヨーガが生まれたのか にとぶ↓

*現代社会への問い にとぶ↓

ヨーガ(yoga)は、現代社会でストレス解消や健康維持のための実践として広く知られていますが、その起源は驚くほど古く、約5000年前のインダス文明にまでさかのぼります。
この古代の叡智が何千年もの時を超えて、消滅することなく私たちに伝わってきたことは、まさに驚くべきことです!

インダス文明は、古代四大文明の一つとして知られ、インダス川周辺地域、現在のパキスタンとインド北西部にまたがる地域で栄えました。

インダス文明の、焼きレンガで作られた高度に発達した都市文明の遺跡から、ヨーガの起源を示す興味深い証拠が発見されています。

モヘンジョダロ遺跡から出土した“印章”には、両足を組んで座る人物像が彫り込まれていました。
この姿勢は、まさにヨーガ行者の姿であり、“シヴァ神に似たヨーガのポーズをとった人物の印章”とも言われています。

つまり、5000年前にはすでにヨーガの瞑想修行が行われていたことを示唆しています。

高度に発展した都市文明の中で、なぜ、静かに座って瞑想する人、つまりヨーガをする人が現れたのでしょうか。
インダス文明を担った人々がどんな宗教を信じていたのか不明であるにもかかわらず、ヨーガはこの時代に生まれたと推測されています。(ヨーガは宗教ではありません)

その背景には、当時の社会構造への反発があったのではないかと考えられます。

インダス文明では、生産力や社会的地位によって人々の価値が判断される競争社会が形成されていたのではないかと推測します。

しかし、そのような価値観に疑問を感じた人々が、人間の本質的な価値を見出すために、ヨーガ修行/瞑想修行を始めたのではないでしょうか。

ヨーガの瞑想を極めようとした修行者たちは、「人間の価値を優劣で決めるのはナンセンスだ」と考え、内なる平和と調和を求めていたのもしれません。

古代から受け継がれてきたヨーガの精神は、現代社会にも重要な問いを投げかけています。

私たちはどのような社会で生きたいのでしょうか。
身分、肩書、財産、容姿で人間の価値が決まる社会でしょうか。
それとも、一人一人がかけがえのない存在として尊重される社会でしょうか。

ヨーガの起源に触れることで、私たちは自分自身の価値観や生き方を見つめ直すきっかけを得ることができるでしょう。

5000年前に生まれたであろうこのヨーガの瞑想技法が、今なお多くの人々の心身の健康と調和をサポートし続けているのは、そこに普遍的な真理が隠されているからかもしれません。

☆次回はインダス文明について深掘りします

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【参考文献】

  • 世界史の窓 世界史用語解説 授業と学習のヒント 『インダス文明』
    https://www.y-history.net/appendix/wh0201-001.html
  • 日本ヨーガニケタン『ヨーガ療法士養成 前期(YIC)講座・講義資料集』 2017年
  • 天竺奇譚『いちばんわかりやすいインド神話』実業之日本社 2020年

ヨーガの起源について過去のブログにも書きました。あわせてどうぞ↓

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