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「ヨーガの発祥地はインドだ」と思っていませんか?
しかし、真のヨーガ発祥の地は、ヒマラヤ・チベットの聖地 “ティルタプリ” だといわれています。

5千年にわたり継承されてきた伝統的なヨーガは、現代のヨガ教室のようにポーズ(アーサナ)を極めるだけのものではありません。

過酷な環境を生き抜くための、肉体と精神を鍛える智慧なのです。

私が指導を受けている伝統的ヨーガ(ラージャ・ヨーガ1)は、インドからやってきたヨーガ行者たちが、このティルタプリで修行を重ねたものです。

私はその真実を確かめるため、実際にティルタプリへ行ってきました。

そこで感じたこと、
なぜ歴代のヨーガ行者たちは、命がけでインドからヒマラヤ・チベットへ修行に向かったのか…

その理由が見えてきたのです。

*

*聖地ティルタプリ にとぶ↓

*聖山カイラス にとぶ↓

*カイラス周辺の聖地 にとぶ↓

*伝統的ヨーガ にとぶ↓

ティルタプリは、西チベット三大聖地2の一つです。

チベットの首都ラサから約1,500kmも離れた場所にあります。

ここは古代インドの聖典「マハーバーラタ」の作者ヴェーダ・ヴィヤーサとその息子スッカ少年が住んでいたと伝えられる場所です。

近くには、象の口より流れいずるといわれている象泉河(西インドのサトレジ河となる)も流れ、修行の前に沐浴をして身を清めることができます。

さらに、効能抜群の温泉が勢いよく湧く場所もあり、心身を癒してくれる環境も整っています。

私の師匠 木村慧心先生の師匠である、スワミ・ヨーゲシヴァラナンダ大師は、何度もインド側から氷河を越えてティルタプリへ修行に向かいました。

防寒具もなく零下20度の厳寒にも耐え、氷河を越え、氷河から流れた水が流れる冷たい川を何本も渡り、道なき道を歩き、時にはクレパスに落ちたりと命の危険にさらされながらもこの地に辿り着きました。

海抜4,200mのティルタプリ。
酸素が薄く呼吸が困難なこの場所での修行は、精神力と肉体を限界まで鍛えることを意味します。

また、周囲の山肌には洞窟が点在しており、かつてのヨーガ行者たちはそこで瞑想修行を行いました。
(本来、瞑想修行は洞窟でします。)

ティルタプリは神聖な場所で、洞窟内は静寂に包まれ、瞑想に最適な環境です。

しかし、高地の厳しい環境で、何十時間も狭い洞窟で座を組むことは容易ではありません。

さらに、どの洞窟で修行をしているかわからないヨーガ行者に出会うため、自分を悟りへと導いてくれる導師(師匠)に出会うために、過酷な旅を続けます。

そのため、ヨーガ行者はアーサナや呼吸法を通じて、この修行に耐えられる心身を鍛えたのです。

カイラス山は、自然が作り上げた美しい三角形の山で、水平な地層3が保たれ、ヒンドゥー教、チベット仏教、ジャイナ教、梵教の信仰が交差する聖地です。

ヒンドゥー教ではシヴァ神の御本尊(リンガ)とされ、何千年もの間、シヴァ神が瞑想している場所だと伝えられています。

カイラス山の美しい佇まいからは、シヴァ神の創造と破壊のパワーを感じます。

歴代のヨーガ行者たちは、インドから何千mもの山を越え、 カイラス山という“リンガ” を目指し続けてきました。

現在でも、カイラス山の入山は禁止されており、巡礼者たちは山の周囲53kmを歩いて巡礼4(コラ)します。

(11〜12世紀に生きた聖者ミラレパのみが登頂に成功したという伝説が残されています。ミラレパも洞窟で瞑想修行をしていました。)

この巡礼は、チベット人はもちろんのこと、ヒンドゥー教徒らにとっても、一生に一度でいいから経験したいと願います。
それは、日本人の富士山への憧れの何十倍も、ひょっとすると何百倍ものエネルギーです。

チベット人ならこの巡礼を一日で回ることができますが、慣れていない人や外国人は、3日かけて周ることが推奨されています。

巡礼の最高地点であるドルマ・ラ(峠)は、海抜5,650m。タルチョという旗がはためいています。

この巡礼は、現代人にとっては過酷な道のりですが、ヨーガをする者にとって心身を鍛える重要な修行なのです。

ティルタプリ修行場のすぐ近くには、8世紀にインドから仏教を伝えた導師パドマサンバヴァが瞑想修行を行った洞窟が残るお寺(芝达布日寺/ジダブリ寺5)があります。

このお寺は「カイラスの入り口」「カイラスの首輪」ともいわれ、巡礼者たちの拠点となっています。

カイラス山巡礼の出発拠点であるダルチェンからティルタプリまではおよそ30kmであるため、カイラス山のパワーも感じられます。

さらに、近くにはマナサロワール湖という聖なる湖もあり、かつては巡礼の前に沐浴をして心身を清める場所だったそうです。
(現在、沐浴は禁止されています。)

私が指導を受けているラージャ・ヨーガは、スワミ・ヨーゲシヴァラナンダ大師がティルタプリで聖仙アートマナンダ大師から授けられた智慧に基づいています。

大師様はその智慧を自分のものとしてから、インドに戻り、リシケシやガンゴートリなどにアシュラム(ヨーガ道場/ヨーガ・ニケタン)を設けました。

現代人の多くは、ヨーガを単なるストレッチや健康法として捉えていますが、アーサナや呼吸法は、瞑想のための心身を鍛える手段にすぎません。

瞑想こそが、ヨーガの真髄なのです。

5千年の伝統を守り、本来のヨーガの目的を達成するために、私はこれからもラージャ・ヨーガ修行を続けるのです。

−− 皆さんは、何のためにヨーガをしていますか?

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  1. ”ラージャ・ヨーガは、ラージャ/王様 という文字が冠されているように、他の全てのヨーガの技法を統合的に内包している王道のヨーガです。 そして現代のヨーガ療法もこのラージャ・ヨーガを 基本として健康促進が図られるのです。” 「ヨーガによる健康増進法」日本ヨーガ・ニケタン公式サイト より https://www.yoganiketan.jp/yogatherapy.html ↩︎
  2. 西チベット3大聖地とは、カイラス山、マナサロワール湖、ティルタプリ ↩︎
  3. 『「グレートネイチャー」天空の聖なる峰 カイラス ~チベット高原~』 NHK より https://www.youtube.com/watch?v=KpKlijGvV_k ↩︎
  4. カイラス巡礼道の開祖はクサンバ師。現在の山道はクサンバ師が最初に歩いた。(師の名をチベット人の発音からは「グツァンバ」と聞こえた) ↩︎
  5. ジダブリ寺はニンマ派(チベット仏教最古の宗)の開祖パドマサンバヴァが祀られている。ニンマ派の僧侶によって8世紀半ばに建立され、13 世紀には、カギュ派の創始者がここで修行をしていたそう。いつのタイミングかは調べきれなかったが、ニンマ派からカギュ派に改宗されたそう。
    https://www.aiyoutravel.com/location/detail/941c8e1c8ef3929e8f6ad5a200a0377a
    https://baike.baidu.com/item/%E8%8A%9D%E8%BE%BE%E5%B8%83%E6%97%A5%E5%AF%BA/6584424#:~:text=%E8%8A%9D%E8%BE%BE%E5%B8%83%E6%97%A5%E5%AF%BA%EF%BC%8C%E4%BD%8D%E4%BA%8E%E5%99%B6%E5%B0%94%E5%8E%BF%E9%97%A8,8%E5%B2%81%E6%97%B6%E7%9A%84%E8%84%9A%E5%8D%B0%E3%80%82
    ・https://blog.sina.com.cn/s/blog_854372170102vf9e.html

    ↩︎

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