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2023夏の修行記第2弾は、マナリにあるヨーガ道場(ヨーガ・ニケタン)についてです😊

初めての訪問でしたが、山の中の素敵な道場でしたのでご紹介します✨

*マナリ・ヨーガ・ニケタン にとぶ↓

*満月のお祭り にとぶ↓

*前夜祭と式後 にとぶ↓

*南インドの文化 にとぶ↓

↓前回の修行報告にはインドへ行く理由やインドならではのQ & Aをのせています。あわせてお楽しみください。
*インド・ヨーガ修行2023①〜なぜインドへ?〜
*インド・ヨーガ修行2023⑤〜Q & A〜

マナリ・ヨーガ・ニケタン

インド・ヒマラヤ山中にあるマナリ・ヨーガ・ニケタン。

ヨーガ・ニケタンは、私の師匠の師匠であるスワミ・ヨーゲシヴァラナンダ大師(マハラジ)がインドに開いたヨーガ道場です。インドにいくつもあり、日本にもあります。

一番有名な道場は、リシケシのヨーガ・ニケタンです。今回はマナリ訪問後に行きました。リシケシの詳細は前回の修行記にのせているのでご覧ください。→こちら

マナリ・ヨーガ・ニケタンには、私の師匠木村慧心先生と一緒にマハラジのもとヨーガ修行をしたラリタ師(以下、マタジ)がいらっしゃいます。

今までマタジには、デリー・ヨーガ・ニケタンにてご挨拶するくらいでした。今回は、なんと、朝も午後も瞑想や呼吸法を共にする機会がたくさんありました!もう、感激です!!普段とは違った気持ちで行ができました😊

ちなみに、、
この気持ちを英語で伝えようとしたけれど、いざマタジを前にすると Thank you so much! しかでず…泣
言葉も用意していたけれど、あのオーラに圧倒されてしまい…いつか伝えられたら!

マタジから何度もお褒めの言葉をいただき嬉しかったので、この経験を忘れずにこれからもヨーガ修行をしていきたいです。

⚫︎ヨーガ・ニケタンとは

日本ヨーガ・ニケタンのサイトに、ヨーガ・ニケタンの説明が書かれたページがありましたので、引用します。

『日本ヨーガ・ニケタン(Japan Yoga Niketan/里・郷)は、インドのヨーガ・ニケタンの開祖スワミ・ヨーゲシュワラナンダ大師が90歳から遷化された100歳の間に、直弟子としてラージャ・ヨーガ指導を受けて阿闍梨となった木村慧心(ギヤーナ・ヨーギ)師が開設した伝統的ラージャ・ヨーガ修行を日本で指導する組織です。
インドにあっては、首都にあるデリー・ヨーガ・ニケタンをはじめ、聖地であるリシケシ・ウッタルカシ・ガンゴートリ・マナリ・カシミール・バンガロールに修行道場を持って、日本のヨーガ・ニケタンと連携しています。名称は全てヨーガ・ニケタンですが、運営は各道場独自に行われており、日本にあっては日本ヨーガ・ニケタンとなっています。

木村慧心師の指導の下で、毎年新年1月と5月の連休時、八月お盆前後にラージャ・ヨーガ集中修行会が日本各地で開催されています。また、海外では毎年、インド・ヒマラヤ山中と中国領チベット・聖山カイラスにて2~3週間にわたるラージャ・ヨーガ集中修行会が開催され、多くの日本人ラージャ・ヨーガ修行者たちが参加しています。

また、日本ヨーガ・ニケタンでは伝統的ヨーガの聖典である、ヨーガ・スートラやバガヴァッド・ギーター、ブラフマ・スートラ、パンチャダシ、ヨーガ・ヴァシシュタ、多くのウパニシャッド聖典等々の聖典講義も毎月、全国各地で広く行っております。更に日本ヨーガ・ニケタンでは、伝統的ラージャ・ヨーガの智慧を基礎にしてのヨーガ療法教育も先のYIC/YTIC講座として開催しており、優秀な卒業生たちは、ヨーガ療法指導の理論と実際を各地のヨーガ施設や医療現場や福祉施設にて活用しています。』

https://www.yoganiketan.jp/mobile/mraja.html より

*日本ヨーガ・ニケタンのHPはこちら

満月のお祭り

インド5千年の伝統的ヨーガ = ラージャ・ヨーガのヨーガ行者になるためには、入門式にて聖名拝受をする必要があります。ヨーガ修行者としての名前をいただく、ということです。
ここマナリ・ヨーガ・ニケタンでは、マタジによる聖名拝受式(グル・ディクシャ)が執り行われ、インド5千年の法儀に則った護摩供養火祭式(アグニホートラ)の執行と、真言(グルマントラ)の授与があります。

私はコロナ禍にヨーガ療法士となり、ヨーガを本格的に始めましたので、その時にインド渡航はできず。。2年前に、マナリにいらっしゃるマタジと繋ぎ、オンラインにて授与していただきました。
今回は直接マナリへ行けるようになったので、オンラインでいただいたお名前の書かれたカードを持って参加。

5千年ものあいだ伝統的ヨーガを代々伝えてくださった師達と同じ場、インド・ヒマラヤで、こうした祭式に参加できました。この経験によってやっと、ヨーガをする者、そして、伝える者としてスタートを切れた気がします。

⚫︎グル・プルニマ

これらの祭式は、一年に一度、7月の満月の日(夏至の後の満月の日)にグルプージャ聖日祭として、インドで何千年も前から行われています。(サンスクリット語で満月をプルニマ、師匠をグルと言い、師匠への供養をグルプージャと言います)
2023年の今年は7月3日でしたので、この日に合わせてインド・マナリへ行ったのです。ちなみに私がオンラインでお名前をいただいた日は、2021年7月24日でした🌕

グルプージャは師匠を供養する祭日ですので、日本に例えるとお盆のような感覚かもしれません。

ヨーガ道場で行うグルプージャの内容は、5千年の伝統的ヨーガの智慧や行法を残してくださった歴代のヨーガ師匠に感謝を捧げます。加えて師匠だけではなく、家族や仲間に感謝を伝えると共に、自分は今年もヨーガができることへの感謝をします。そして、自分はこの一年をどう過ごしてきたか、これから一年をどう過ごすかを考えます。そして最後にはその誓いとして、聖糸(赤い糸)が師によって右腕に結ばれます。

ヨーガをする人以外でも、インド人で赤い糸をつけている人をよく見かけます。
調べていないので確かな情報ではありませんが、ヒンドゥー教の人達も同じように身につけているのではと思います。プージャの時に僧侶(バラモン)につけていただいているのでしょう。赤い糸のことを「モウリ」と呼ぶんだとか。

私達の通訳さんより「紐が切れたらゴミ箱へは捨てずに、庭の土とか植木鉢の土に埋めるんだよ〜」と教えていただきました。(私は今まで3回程切れたことがありますが、そうとは知らず〇〇箱へ…😨 ご利益半減してたかも。。これからは、庭のトゥルシーの土に埋めようと思います。)

日本ヨーガ・ニケタンでもインドの伝統を受け継ぎ、グルプージャやアグニホートラを夏に行い、年に一度の感謝を捧げます。

*Minamiの聖名はプロフィールページにて こちら

前夜祭と式後

グルプージャの前日、マナリ・ヨーガ・ニケタンのホールで午後のヨーガ修行をしていました。すると、なんだか隣から慌ただしい音が聞こえ、とってもいい香りが…😋
行を終えて道場から一歩外へ出てみると、結婚式のような空間が出来上がっていました!

なぜかと聞いてみたら、今回特別にパンジャブ地方(マナリより西)のコックさんがいらしてくださり、私たちにご馳走を振舞っていただける とのことでした。
そのコックさんはなんと!マハラジがインドのパキスタン寄りの砂漠で修行をしていた際のコックさんだそう。
「これはマハラジの好物だよ〜!」と言いながら、当時のご飯を作って盛り付けてくださいました。(白っぽいおかず。ヨーグルトベースのものかな?インスタグラムに写真あり)
ちなみにマハラジがいたその砂漠は、コブラがたくさんいるんだとか…。そんな場所でも修行をされていたなんて…

(本来プージャの前のご飯は断食ですが…今回は特別ですね!笑)

インド人らしいおもてなしをたくさんしていただき、たくさんのインド人が横並びに床に座って食事をしている様子も見ることができました。(インド人らしいおもてなしとは…永遠に続く「おかわりいる?」とか。お腹いっぱいすぎて、これはマハラジの好物!と推されても心は揺るぎませんでした😅)
写真はインスタグラムをご覧ください。

マナリ・ヨーガ・ニケタンのグルプージャにはヨーガ修行者だけではなく、マハラジの信奉者さん方(ヨーガはしない)もいらしていました。
マハラジの説法を聞いて人生が変わった という方々ばかり

今回は、南インドにあるベンガルール(バンガロール)という都市から多くの信奉者さんが。インドのほぼ南端から、この日のためにほぼ北端の地までやってきたのですね。
私達と同じくらい大きなキャリーケースを持っていましたので、海外旅行くらいな心持ちなのかもしれません。中でもお姉様方のパワーは凄まじかったです!マハラジへの感謝の気持ちで溢れていました。

プージャの後には、代表者がマハラジに関するスピーチをしたり、バジャンというヒンドゥー教の賛歌を歌ったり。
英語でもなかったので何を言っているのかさっぱりわかりませんでしたが、とにかくマハラジへの感謝の気持ちを熱く語っていることはわかり、笑いあり涙ありの集いとなりました。

この時の内容は、翌日に通訳さんがまとめて日本語で教えてくださいました🙏

⚫︎スピーチの内容

・グル(師匠)への感謝の気持ちが主な内容
・グルプージャはヴィヤーサの時代からやっていた
・パハルガン(カシミール、マナリより北西)でグルプージャは行われていた
・30年前にマナリのアシュラムできた
・マナリにアシュラムを作った背景には、カシミールでテロが起きてマナリに人が集まるようになったことがある

・自分たちは小さいけれども、マハラジはもっと大きな存在
・マハラジはクリシュナみたいに導いてくれた
・人それぞれ歩みは違うけれど、私達がここまで来れたのもマハラジの blessing* のおかげ
・マハラジの見えない力が家族の安寧となっている
・人生はスカとドゥッカ(幸と不幸)の繰り返しだけれども、グルの blessing があれば自立でき、人生が意味のあるものとなる
・マハラジの身体は見えないけれども、微細体はいつも感じている
・マタジを見れば、マハラジを見たことになる

マタジより
・解脱するにはグルの blessing が重要
・マハラジの師匠からの blessing の経験は、フィルムが流れているように(映画のように)知識が流れ込んだと言っていた
・私たちは自分を知らない、そのため、自分は誰かを知らせるのはグル
・アートマンを知るには自分の中を見なければならない

10名ほどの代表者からお話を伺いましたが、どれもインド・ヨーガの智慧の詰まったスピーチでした。

自分で自分のことを知る、というのは一番難しいこと。悩んでいる私達を見て師は、その悩みを解消するためのインド5千年の智慧を授けてくれます。そして、パワーを与えてくださいます。
だからこうしてマハラジが亡くなった現在でも、供養の祭式が盛大に行われるのですね。

*blessing とは、恩恵や祈りの意味ですが、文脈によっては「お導き」の意味もあるのではと思います

*バジャンについて
インターネットで日本語で調べてみると「北インドの文化」と書いてあります。通訳さんに聞いてみたところ、地域関係なく南インドの方も行うそうです。その街の言葉で行っていると教えてくださいました。

南インドの文化

私はヨーガ修行でインドへ行くので、訪れるのは北インドばかりです。しかし、今回は南インドの方々との交流があったので、通訳さんが南インドの文化を少し教えてくださいました。

日本人がイメージするインド人像、つまり、サリーを着て鼻輪と腕輪も付けてきらびやかに着飾る…これは南インドの女性の文化だそうです。北インドでは、南の人ほどアクセサリーをたくさん身につけない、と通訳さんは言っていました。
サリーはどれも丈が長いですが、これは女性の足を見せないようにするためだそうです。
鼻輪は花嫁さんがするそうですが、これは、牛の鼻輪に例えられ、、奴隷の意味をもつんだとか。そして、腕輪をたくさんつけます。

日本人からすると、おしゃれで可愛い!イメージでしたが、このような背景があるとは…
しかし現代では、この伝統に従わなくても良くなってきたようです。結婚していなくても、花輪をおしゃれとしてつける人も増えてきているようです。
話は少し変わりますが、サティの文化(夫に先立たれた妻は火の中へ…)について以前インド人に聞いてみたら、今は禁止されているよ〜全くないわけではないけれど、ほとんどないよ。と教えてくれました。
インドの変化を感じますね。

ファッション以外では、南と北とでは言語の違いがあります。
私達の通訳さんが南インドの方々と話をしている時に、「あなたのところでは、こんにちはって何て言うの?」と聞いていました。挨拶も南と北では違うのですね。
私は「同じインド人なのに、不思議〜!」と思いながら見ていました。
南インドの方に「あなたの名前は〜?」と聞かれてMinamiだと言うことを伝えたら、「Minamiはこっちで女神様を意味するんだよーー!!!!」ととっても喜んでくれました😆

南インドと北との違いも今後知れたらなと思います🇮🇳

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